どのような仕事でも、人には向き・不向きがあります。当然、向いている仕事に就いた方がストレスは少なく長続きするものです。では、QAエンジニアとはどのような方にぴったりの仕事なのでしょうか。
まず、技術職というのは知識と経験を兼ね備えていることが理想であり、どちらかが欠けていたりどちらかに偏っていたりせず、両方を得ていくことが大事になります。特にQAエンジニアにおいては現場により求められるものも違ってきますので、製品のシステム全体を把握しておかなければならず、さらに行間を読み取る能力があれば重宝されるでしょう。プログラミングについては基礎的な部分が解っていれば問題ありません。プログラマのような専門家ほどにはその知識を求められることはありません。
さて、向き・不向きの話ですが、はっきりと言いますと、いい加減な人・鷹揚な人には向かない仕事であると言えます。製品の不具合1つ見落とすことの無い正確な仕事が求められますので、細やかな発想が必要です。発売されればその製品は様々な人の手に渡りますが、全員が同じ使い方をするとは限りません。マニュアル通りに使ってくれるとも限りません。その使い方は多種多様であることでしょうし、その全ての使い方でテストを行い、確認する必要があります。ですので、常識に囚われず、疑り深く・注意深い人などに向いている仕事であると言えるでしょう。
好奇心の強い方、新しい物好きの方にはたまらない魅力となるであろう、このQAエンジニアという仕事のメリットですが、新しい製品を発売前に思う存分触ることができる、ということが挙げられます。製品が発売されたときにはすでに使い慣れている、という優越感に密かに浸ることが出来ます。
また、自分が仕事で関わった製品が販売されたとき、何とも言えない充足感に満たされるでしょう。それは少し、子が巣立った後の親の気持ちにも似ているかもしれません。ただし、もちろん守秘義務がありますので、あまり浮かれて話したりしないよう気をつける必要があります。
気になるのは、今後の需要です。せっかくQAエンジニアとして仕事ができるようになっても、この先の需要がなければ不安と後悔に襲われるだけです。ですが、恐らくその心配はないでしょう。この仕事に限らず、技術職の需要は増加傾向にあります。特に、ソフトウェア系は製品がIT化されていく過程で必ず必要とされる職種であり、製品開発とセットになっているQAエンジニアは、十分に需要がある職業と言えます。職に困ることのないよう、技術者として知識と経験をバランスよく得ながら成長することができれば理想的です。
大企業から順にシステムの品質維持に関わる人材投資に着目されていますが、中小企業になると名目はQAエンジニアでも実質の仕事内容はテスターとしての作業ばかりで収入も低いというケースも少なくありません。スキルも高く経験豊富なQAエンジニアのスペシャリストとして高額収入を目指すのであれば、フリーランスとして独立するのもひとつの選択肢です。フリーランスQAエンジニアの案件求人は多数あり、かつ高額報酬が見込めます。続きを読む
「QC検定(品質管理検定)」とは、一般社団法人日本品質管理学会の認定を受け、一般財団法人日本規格協会および一般財団法人日本科学技術連盟が主催する品質管理に関する認定資格です。品質管理の基本ツールでもあるQC七つ道具の知識と実践的活用法、さらに統計や相関分析など、品質管理に必要となる知識を問われる試験で、1級、準1級から4級まで、レベルごとに区分されています。品質管理の知識レベルを客観的に証明できるため、QAエンジニアのスペシャリストを目指す上で役立つ資格のひとつです。続きを読む
QAエンジニアとして経験を積み熟練になれば、安定して高収入を見込めます。特に大企業を中心に専門的知識とスキルを持つベテランQAエンジニアの重要性に着目されつつあるため、今のうちからQAエンジニアとしてのレベルを高めることによって将来的な人材価値が高まっていくことが予測されます。開発者がどれほど優れたエンジニアであっても、デバッグ前のシステムやプログラムには必ずバグやエラーがあります。それをいかに早くたくさん発見することができるかがQAエンジニアの腕の見せ所です。続きを読む