QAエンジニア資格のスタンダード「JSTQBテスト技術者」

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「JSTQBテスト技術者」とは

JSTQBテスト技術者は、「Japan Software Testing Qualifications Board」という団体の認定資格です。JSTQBテスト技術者の試験は、ソフトウェアやITシステムを始めとする“日本の品質の最高峰”と言える財団法人日本科学技術連盟がパートナーとなり、実施されています。本資格は、日本独自ではなく「International Software Testing Qualifications Board」という団体を通して世界に通用する国際的な資格です。
ISTQB国際的な団体ということでなく、ソフトウェアテストの書籍で有名な「Rex Black」などを出版したり、テスト界を代表する方々が参加しているなど、今後のシステムテストのスタンダードを作っていく団体であるといえるでしょう。

JSTQBテスト技術者資格の体系

JSTQBテスト技術者は、ISTQBの体系に従い,次の3つのレベルで構成されています。
「Foundationレベル」は、基礎的レベルと位置付けられています。QAエンジニアとしての基礎知識を認定します。最低限の用語やその意味を共有し、テストに関係する技術者同士のコミュニケーションを円滑にする目的で設置されました。
「Advancedレベル」は、技術者をテストの計画を立てたりスケジュールを管理するテストに特化したプロジェクトマネージャーである「テストマネージャ」、テスト戦略を立てテストを実行に移したり、ユーザが要求する品質を満たすものか分析する「テストアナリスト」、技術的な要素からテスト戦略を立てたり技術的に期待する品質であるか分析する「テクニカルテストアナリスト」の3つの役割に分類しています。
「Expertレベル」は、システムテストにおいて他社の担当者にコンサルティングができるレベルとされ、2009年から始まった最も新しく、難易度の高いものです。
開発現場のテストに関する議論では、立場や担当分野によって焦点が異なり論点がズレることが多々あります。ISTQBは、技術者に限らずユーザ側やプロジェクトマネージャーなどシステム導入に関する全ての関係者にFoundationレベルの受験を薦めており、それによってシステム導入を円滑にし、品質向上に寄与するとしています。

Foundation試験の概要

日本のFoundation試験は、2006年1月に初めて実施され、その後は夏と冬の年2回ペースで試験が開催されています。受験できる場所は、東京、大阪、宮崎、福岡、広島、名古屋、愛知、富山、宮城、札幌などで、東京と大阪以外の地区は不定期で開催されます。出題はJSTQBのWebサイトにある「テスト技術者資格制度 Foundation Levelシラバス 日本語版」に沿っていますので、受験する人は必ずチェックしましょう。
試験時間は1時間で、出題数は40問です。4択から選ぶ選択式のため、時間には余裕があるでしょう。合格率は60%で、世界36カ国で実施され8万人以上の合格者がいます。

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